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異世界転生しなくても美女とハーレム

第4章 高校時代の委員長

二回目が終わった後、ようやく由美は落ち着きを取り戻す。

「わたし、凄い……、声が出てたよね?」

「ああ、僕も頑張りすぎたからな」

「となり、委員長なのよ。 明日、怒られるかも 笑」

また、香織に叱られるのかと思うと、私も一気に気持ちが萎んできた。
それに、頑張りすぎて、少し疲れていた。

「汗をかいたし、これから露天風呂にでも行かないか?」

「これから?」

時計を見ると、午前一時を過ぎていた。

「わたし、ちょっと動けそうにない。 それより今夜は一緒に居てくれない?」

ここに泊れば朝、香織に出くわす危険をはらんでいる。由美ともう一回くらいは出来そうだったので、惜しい気持ちはあったが、私は自分の部屋へ戻る事にした。

「いや、委員長に会ったりするとマズイ。 今日はもう帰るよ」

「また、会える?」

たしか、由美は横浜に住んでいると聞いている。地元に残った絹絵と違って、会おうと思えばいつでも会える。

「ああ、戻ったらまた連絡するよ」

私は、由美とキスを交わすと、彼女の部屋を後にした。

(香織は寝ていただろうか? かなりうるさかったから、怒っているかもしれない)

隣の部屋のドアをチラリと見たが、中の様子が分かるはずもなかった。


私は、自分の部屋へは戻らずに、そのまま露天風呂へと向かった。
露天風呂は二十四時間入浴可能だ。

さすがにこの時間に客は居ないだろう。私の貸し切りだと思った。


予想通り、誰も居ない。

さして大きくない露天風呂だが、十人も入ると窮屈だろう。

香織が男女に分けたのも、あながち間違った判断ではなかったようだ。


湯船につかり、星空を眺めていると、非日常を味わえる。
二人の熟女の身体を短い時間でたっぷりと堪能できたことにも満足しきっていた。

「これで、美女と混浴なら、なお良いんだけどな……」

微かに感じる夜風を顔に感じながら、私は独り言をつぶやいた。

その時、ガラガラ……、浴室の引き戸が開く音がした。


(ん? こんな時間に、人が来るのか?)

湯煙の向こうに人影が見える。その白さから、女性であると分かる。

今日の宿泊客で女性が何人いたか分からないが、確立としては同窓会のメンバーである確率が高い。

(誰だろう?)


私の期待に、下半身が反応しだす。



「誰か……、居るの?」


声の主は、香織だった。

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