異世界転生しなくても美女とハーレム
第6章 天敵あらわる
「スミマセン、課長。
わたし、今日は自分のことで精一杯です。」
加恋もかなり疲弊している事が良く分かる。
「そうだな、じゃあ僕が送っていくよ。
でも、良いのか? 僕がこんな可愛い子と二人きりになっても」
「うふふ、手を出せるなら出しても良いわよ。
出来ないのは、課長が良く分かっているんでしょ 笑」
加恋の言うとおりだ。私は、麻理には手を出せない。もし、何かあったら、それは身の危険を感じるレベルに発展する恐れがある。
「わたし……、少し、課長とのことを考え直そうと思います」
やはり、麻理の攻撃はかなりのダメージを加恋に与えていたみたいだ。もしかしたら、加恋とはこのまま別れる事になるかもしれないと思った。
タクシーを呼び、意識朦朧とする麻理を乗せ、私は行き先を麻理のアパートに指定した。隣でスヤスヤと寝息をってる麻理を見ていると、何故この子は、謎な行動をとる子になってしまったのだろうかと思った。
誰が見ても可愛い。
裸も見事なものだ。(私だけが知っている事実だが)
頭も良い。
だが、性格には難がありそうだ。
「あれ? わたし、また寝てしまいました?」
もうすぐ着こうかと言う頃、麻理は目を覚ました。
「大丈夫か? あまり飲めないくせに、ハイペースで飲むから」
「うふふ、また、失敗です」
ペロリと舌を出すと、麻理が手を絡めてきた。
「田中さん、奥さんがいたんですね」
「ああ、隠すつもりはなかったんだ、でも、騙していたみたいで、すまない」
今度は、麻理は頭をわたしの肩に預ける。それまで気づかなかった若い女の子の青い匂いが鼻をついた。
「良いんです。元々、田中さんに奥さんがいようが、恋人がいようが構わないですから」
「それなんだが、僕はやはり麻理ちゃんとは付き合えないよ」
その言葉に、絡めていた麻理の指先に力がこもる。
「じゃあ、どうしてイベントの日、わたしを誘ったんですか?」
「そ、それは……」
その時、タクシーが目的地に到着する。
「今日はここで良いです。
どうせ、部屋に入っても何もしないのでしょ?」
「ああ、また明日。 おやすみ」
「おやすみなさい」
麻理を残し、タクシーは走り出す。
私は、どっと疲れが出て、シートへ身体を沈み込ませた。
わたし、今日は自分のことで精一杯です。」
加恋もかなり疲弊している事が良く分かる。
「そうだな、じゃあ僕が送っていくよ。
でも、良いのか? 僕がこんな可愛い子と二人きりになっても」
「うふふ、手を出せるなら出しても良いわよ。
出来ないのは、課長が良く分かっているんでしょ 笑」
加恋の言うとおりだ。私は、麻理には手を出せない。もし、何かあったら、それは身の危険を感じるレベルに発展する恐れがある。
「わたし……、少し、課長とのことを考え直そうと思います」
やはり、麻理の攻撃はかなりのダメージを加恋に与えていたみたいだ。もしかしたら、加恋とはこのまま別れる事になるかもしれないと思った。
タクシーを呼び、意識朦朧とする麻理を乗せ、私は行き先を麻理のアパートに指定した。隣でスヤスヤと寝息をってる麻理を見ていると、何故この子は、謎な行動をとる子になってしまったのだろうかと思った。
誰が見ても可愛い。
裸も見事なものだ。(私だけが知っている事実だが)
頭も良い。
だが、性格には難がありそうだ。
「あれ? わたし、また寝てしまいました?」
もうすぐ着こうかと言う頃、麻理は目を覚ました。
「大丈夫か? あまり飲めないくせに、ハイペースで飲むから」
「うふふ、また、失敗です」
ペロリと舌を出すと、麻理が手を絡めてきた。
「田中さん、奥さんがいたんですね」
「ああ、隠すつもりはなかったんだ、でも、騙していたみたいで、すまない」
今度は、麻理は頭をわたしの肩に預ける。それまで気づかなかった若い女の子の青い匂いが鼻をついた。
「良いんです。元々、田中さんに奥さんがいようが、恋人がいようが構わないですから」
「それなんだが、僕はやはり麻理ちゃんとは付き合えないよ」
その言葉に、絡めていた麻理の指先に力がこもる。
「じゃあ、どうしてイベントの日、わたしを誘ったんですか?」
「そ、それは……」
その時、タクシーが目的地に到着する。
「今日はここで良いです。
どうせ、部屋に入っても何もしないのでしょ?」
「ああ、また明日。 おやすみ」
「おやすみなさい」
麻理を残し、タクシーは走り出す。
私は、どっと疲れが出て、シートへ身体を沈み込ませた。