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変態ですけど、何か?

第11章 淳也

「ぎゃああっ!」

下半身を襲う激しい痛みで、あたしは気を取り戻した。

あたしの股間の襞に針が突き刺さっていた。

「あら、里帆。気がついたのね」

「や、やめてええぇ!」

あたしは泣き叫ぶ。

「大丈夫。もう一本入ったわ」

行動と裏腹の、屈託のない笑顔で言う。

「いやよ!いやぁ!」

あたしは叫ぶが、身体を動かさなかった。

脚をバタバタさせれば、きっと阻止できるはずなのに。

あたしの叫び声の中で、左右の襞に二本づつの針が貫通させた。

「里帆、せっかく私がキレイにしてあげたのに、またグショグショにして!」

そう。
あたしの中では、既に痛みが快感に変わって来ていた。

「里帆、今から最後の仕上げよ。うふふっ、楽しみね」

「淳子さま、や、やめてください!お願い、やめて!」

そんな言葉が役立つ筈もなく、淳子の指があたしのクリトリスを摘まみあげた。

背筋が凍りつくような恐怖。

針先がクリトリスに触れた。

「やめて、やめて、」

うわ言のように言った瞬間、
経験したことのないような痛みが全身を襲った。

「ぎゃああああーっ!」

針が貫通したのが感じられた瞬間、
あたしの視界が暗くなった。

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