テキストサイズ

変態ですけど、何か?

第12章 再会と出会い

靖子はあたしの肩に腕を回した。
しなやかな指があたしの髪を撫でる。

靖子に触れられているだけて、あたしは幸せな気分になる。

「靖子さん」

あたしが先に口を開いた。

「なあに?里帆」

「あたしね、靖子さんに愛してもらえるような、綺麗な女じゃないんだ」

あたしは、後で靖子に嫌われるのが怖くて、話し始めた。

「綺麗な女って?」

「あたし、性欲が強いっていうか、ヘンタイ、っていうか・・・。
子供の頃から、欲望が押さえられなくって、
誰とでも寝る女だし、辱しめられたり、お仕置きされて感じるような女だし・・・」

「だから?」

靖子は笑顔を湛えたまま、促す。

「さっきも、男とエッチしてたし、
ホントはね、高校の音楽の先生とも、愛し合ってた。それに、パパとも・・・」

そこまで話した時、靖子はあたしの唇を指で押さえた。

「言わなくていいわ。
ホントはね、私だって、娘と身体で愛し合ってた」

「えっ?」
あたしは、靖子の目を見る。


「娘が、可愛くて、可愛くて、小さい時から抱っこしたり、キスしたり。

娘が中学校に入るとき離婚して、それからはもう理性では押さえきれなくなったわ。

最初に裸の娘を抱き締めたとき、彼女は抵抗したよ。

だってさ、お風呂上がりの中学生の娘に抱きついて、おっぱいに吸い付くなんてあり得ないでしょ?

でも、私が『ごめんね、ごめんね』って謝りながら、身体中にキスするのを、
『ママがそうしたいんだったらいいよ』って
受け入れてくれた」

あたしは、無言で聞いている。

「でもね、短大に進学してから、私の誘いを時々拒絶するようになった。
そして、久しぶりに愛し合って、理由がわかった」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ