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変態ですけど、何か?

第12章 再会と出会い

あたしたちは、日曜日の午後まで、全裸で愛しあった。

シャワーも浴びない。

せっかく身体中にこびりついた、お互いの愛液を流すのは、勿体なかったのだ。

お腹が空くと、靖子が買っていた食パンで、お互いの愛液を拭って食べた。


夕方が近付いて、そろそろ別れの時間が迫ってきた。

「シャワーでも浴びようか」

靖子に言われて、浴室に行こうとしているとき、あたしの携帯が鳴った。

あたしが無視していると、靖子が言った。

「彼氏じゃない?出て上げたら?」

あたしは電話をとった。

「里帆!どこにいるんだ?
もしかして、ほかの男か?」

淳也が矢継ぎ早に訊ねた。

「昨日、話したでしょ?
タクシードライバーさんの家よ!」

「ホントに女なのか?実は男じゃないのか?」

その言葉で、淳也への気持ちが急速に覚めていく。

お互いに拘束しない。ただし、嘘はつかない。

そう、約束したはずだった。

なのに、根掘り葉掘り詮索して、しかも疑うなんて!

「ねえ、靖子。ちょっと電話に出てくれない?」

「いいよ」

話の内容を理解したらしく、靖子は電話に出てくれた。

「もしもし?」
靖子が言う。

『あっ、あの・・・ボク・・・』

淳也が焦っているのが、手に取るようにわかる。

「あなた、里帆ちゃんの彼氏?」

『は、はい』

「自分の彼女をウソつき呼ばわりするなんて、サイテー!」

そう、言い放つと、靖子は電話を切った。

「ごめん、切っちゃった。私、あんまり腹が立って・・・」

「いいの。それでいいの。ありがとう」

あたしは裸の靖子に抱きついた。

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