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不倫研究サークル

第9章 ハプニング

背中越しに、バシャバシャと水音がする。

考えるまでもなく、JCが後ろで、全裸で身体を洗っているのだ。

(イカン、イカン、変な気を起こすな!)

自分を諫めるものの、僕も男だ。つい、のぞき見したい誘惑に負けそうになる。

僕は、心の中で般若心経を唱えたが、これが全く役に立たないのは実証済みだ。


(ちょっとだけよ)

と、思い……、

なるべく首を回転させないように視界を後ろにやると、チラリと白いものが見える。


(もう少し、あと10°くらいか……)

少し首を回転させると、華奢な白い背中が視界に入った。

(ぐうっ! やっぱり、眩しすぎる!)


「ねえ、圭」

(ビク!)

不意に声をかけられ、僕はあわてて首の角度を元に戻す。


「ん~、どうした?」

平静を装うが、動揺で心臓がバクバクと鳴る。


「タオルを取ってくれない? たぶん、その辺にあると思う」

振り返ると、陽菜は頭を洗っているのか、しゃがんだ状態でタオルの方を指さしている。

(ブーーーー!)

背中越しにも、陽菜の胸のふくらみが分かる、意外に発育が良い。

(これ以上、見るのは陽菜に悪い)

僕は、なるべく陽菜を見ないようにタオルを取り、陽菜がタオルの方向に上げている手にタオルをかけてあげた。

「ありがとう」

陽菜は、タオルを受け取ると、頭を拭きながら姿勢を正した。

(やはり! JCにしては巨乳だ!)

先ほど、水着姿を一瞬だけ見ただけでは分からなかったが、背中越しに見ると良く分かる。

背中越しに胸のふくらみがハッキリと分かるくらいのボリュームがある。


「ねえ、圭」

「ん?」


「視線を感じるんだけど」




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