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不倫研究サークル

第2章 人妻の誘惑

「森岡君、今日は君の歓迎会も兼ねている、存分に楽しんでくれ。さあ、遅れるとまずい、行こうか」

「ありがとうございます」という間もなく、高橋はスタスタと歩き始めた。

またもや、先輩たちの後を必死でついて行く、人の垣根を越えて。

やがて、高橋が小さなビルの前で立ち止まり、「ここだ」と指差し、小さなエレベーターに乗り込んだ。定員8人となっているが、男5人が乗るとぎゅうぎゅうだ


「高橋さん。今日のお相手は、高橋んのクライアント関係の方だと伺ってますが、どんな人たちです」

「まあ、そこそこ旦那が稼いでいて、ちょっと暇を弄んでいる、昔遊び人だった女子大生のなれの果て……と言ったところかな 笑」

岸本の問いかけに、高橋はフンっといった感じで答える。


「ああいう過去の栄光を忘れられない連中は、いつまでも自分が若くて魅力的な女性だと勘違いしているものさ。 だから、長谷田のブランドだけで集まってくる」

僕たちが通う大学は長谷田大学と言って、お坊ちゃん校の啓蒙義理大学と並んで日本の私立大学のツートップを担う超難関校だ。ブランドという点では申し分ない。

「あの・・・・・・、高橋さん、その人達って年齢は、どのくらいの人達なんですか?」

僕は、おずおずと高橋に尋ねる。もし母親くらいの年齢の人だったら、とても話が合うとは思えない。いや、そもそも僕は女の人とまともに喋れないのだ。

「森岡君、女性に年齢を聞くのは野暮だよ。君が見たままの彼女たちを受け入れ、感じたままに行動するんだ」
高橋はウインクしながら答えた。

「は・・・・・・い」なんともモヤモヤした感情が残る。




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