不倫研究サークル
第12章 女社長
「宮下社長、入力が終わりました」
愛莉が、パラメーターの入力を終えたみたいで、綾乃に声をかける。
「早かったのね。 ちょっと待ってね、チェックするから」
「ええ、問題なさそうね。このまま登録するから、川本さんはアプリをインストールして」
「川本さん、そのノートパソコンにQRコードがあるんです。そこからインストール先のURLにたどり着けます」
僕も以前、経験しているので愛莉に方法を教える。
「インストールできた? インストールしたら、こっちにきてくれる?」
愛莉は、言われた通り、綾乃のデスクの方へと向かう。
「これがあなたのアカウントと初期パスワード、初回ログインしたらパスワードを変えて」
綾乃は愛莉にメモを渡すと、また自分のパソコンへと向き直った。
「どう? アプリにログインできた?」パソコンに目を向けたまま、綾乃は言った。
「はい、できました」
「もうあなたのデータは登録されているから、生徒からは見えるようになっています」
「あなたの事を気に入った生徒がいれば、ブックマークがつくから、何人が注目しているか分かるようになっているわ」
「ここなんだけど……、うわ! 凄い! もう10人くらいブックマークがついている」
僕は、愛莉のスマホを覗き込み、ブックマークの事を教えるつもりだったが、その多さに驚いた。
「理系の女の子の家庭教師は少ないから、需要が凄く高いの。 それに、明媚の学生もなかなか人気が高いのよ」
「この分だと、川本さん、忙しくなりそうね」
「分からない事は、チャット機能を使って聞いてね。クライアント用、運営用とあるから」
「……ところで、お二人さん。 私ももう上がるから、一緒に夕食でもどう?」
僕は、頭の中で財布の中身をチェックした。たしか五万円は入っているはずだ。それにクレカも作った。以前、綾乃と訪れたレストランに行ったとしても全額出せるくらいの財力が、今の僕にはある。
愛莉は、少し不安そうな表情を僕に向けていた。ここは、僕が彼女をリードしてあげなければならないと思った。
「せっかくだから、行きましょう。 川本さん。」
「でも……」
「大丈夫です。僕に任せてください」
「うん」と言うと、また愛莉は腕を絡めてくる。
綾乃の視線が、僕の腕に絡めている愛莉の手に向けられた……。
愛莉が、パラメーターの入力を終えたみたいで、綾乃に声をかける。
「早かったのね。 ちょっと待ってね、チェックするから」
「ええ、問題なさそうね。このまま登録するから、川本さんはアプリをインストールして」
「川本さん、そのノートパソコンにQRコードがあるんです。そこからインストール先のURLにたどり着けます」
僕も以前、経験しているので愛莉に方法を教える。
「インストールできた? インストールしたら、こっちにきてくれる?」
愛莉は、言われた通り、綾乃のデスクの方へと向かう。
「これがあなたのアカウントと初期パスワード、初回ログインしたらパスワードを変えて」
綾乃は愛莉にメモを渡すと、また自分のパソコンへと向き直った。
「どう? アプリにログインできた?」パソコンに目を向けたまま、綾乃は言った。
「はい、できました」
「もうあなたのデータは登録されているから、生徒からは見えるようになっています」
「あなたの事を気に入った生徒がいれば、ブックマークがつくから、何人が注目しているか分かるようになっているわ」
「ここなんだけど……、うわ! 凄い! もう10人くらいブックマークがついている」
僕は、愛莉のスマホを覗き込み、ブックマークの事を教えるつもりだったが、その多さに驚いた。
「理系の女の子の家庭教師は少ないから、需要が凄く高いの。 それに、明媚の学生もなかなか人気が高いのよ」
「この分だと、川本さん、忙しくなりそうね」
「分からない事は、チャット機能を使って聞いてね。クライアント用、運営用とあるから」
「……ところで、お二人さん。 私ももう上がるから、一緒に夕食でもどう?」
僕は、頭の中で財布の中身をチェックした。たしか五万円は入っているはずだ。それにクレカも作った。以前、綾乃と訪れたレストランに行ったとしても全額出せるくらいの財力が、今の僕にはある。
愛莉は、少し不安そうな表情を僕に向けていた。ここは、僕が彼女をリードしてあげなければならないと思った。
「せっかくだから、行きましょう。 川本さん。」
「でも……」
「大丈夫です。僕に任せてください」
「うん」と言うと、また愛莉は腕を絡めてくる。
綾乃の視線が、僕の腕に絡めている愛莉の手に向けられた……。