不倫研究サークル
第3章 初めてのカノジョは美少女
「私の方で決めて良いかしら? 今日は私がご馳走するわ」
「え? でも、今日あたばかりの人に奢ってもらうのは悪いです」
「フフ、遠慮しないの、君はまだ学生なんだから」
「はい、それでは遠慮なくいただきます、でも、バイト代が入ったら僕にご馳走させてください」
男のプライドなんてちっぽけなものに拘っている訳ではないが、ただ奢ってもらうのも気が引ける。僕の精いっぱいの誠意を伝えたつもりだった。
「じゃあ、期待しているわね、ちゃんとデートに誘ってよ」
「そ、そんな……デートだなんて……宮下さんのような大人の女性を僕がエスコートできる自信がありません」
また、何か言いたげに綾乃が僕を見つめる。
「違いました……」
「ん?」
今度は期待に満ちた瞳を、綾乃はぶつけてくる。
「ちゃんと誘います。僕にできる方法で……僕の現在地で」
一度口にしたことを自信がないからと臆するのは、なんだか恥ずかし事のように思えた。ならば、行動を起こしてから恥をかけば良い、そう思ったのだ。
綾乃は、微笑んでいるように見えた。ニコリと笑う。
「さ、食べましょう。私はワインをいただくわ。森岡君は? 未成年だけど飲む?」
昨日、初めてお酒を飲んで少し気分が悪くなったことを思い出した。
「いえ、僕はやめておきます。 宮下さんは、どうぞ飲んでください」
料理は、ディナー用のコース料理だった。
僕は、生まれてこの方、こんなに美味しい料理を食べたのは初めてだった。
やっぱり、東京って凄い……
「え? でも、今日あたばかりの人に奢ってもらうのは悪いです」
「フフ、遠慮しないの、君はまだ学生なんだから」
「はい、それでは遠慮なくいただきます、でも、バイト代が入ったら僕にご馳走させてください」
男のプライドなんてちっぽけなものに拘っている訳ではないが、ただ奢ってもらうのも気が引ける。僕の精いっぱいの誠意を伝えたつもりだった。
「じゃあ、期待しているわね、ちゃんとデートに誘ってよ」
「そ、そんな……デートだなんて……宮下さんのような大人の女性を僕がエスコートできる自信がありません」
また、何か言いたげに綾乃が僕を見つめる。
「違いました……」
「ん?」
今度は期待に満ちた瞳を、綾乃はぶつけてくる。
「ちゃんと誘います。僕にできる方法で……僕の現在地で」
一度口にしたことを自信がないからと臆するのは、なんだか恥ずかし事のように思えた。ならば、行動を起こしてから恥をかけば良い、そう思ったのだ。
綾乃は、微笑んでいるように見えた。ニコリと笑う。
「さ、食べましょう。私はワインをいただくわ。森岡君は? 未成年だけど飲む?」
昨日、初めてお酒を飲んで少し気分が悪くなったことを思い出した。
「いえ、僕はやめておきます。 宮下さんは、どうぞ飲んでください」
料理は、ディナー用のコース料理だった。
僕は、生まれてこの方、こんなに美味しい料理を食べたのは初めてだった。
やっぱり、東京って凄い……