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不倫研究サークル

第1章 謎の美少女と怪しいサークル

小梢を見送り、僕は学食へと戻った。
彼女と話せたことで、僕は勇気をもつことができた。とにかく、どこか興味がもてそうなサークルを訪問してみようとキョロキョロする。


すると、不意に男子学生が声をかけてきた。

「君、1年生?」


男子学生は、身長が185cmはあるだろうか?170cmの僕より随分と大きい。足も長く、見たところそこそこのイケメンだ。それに、色黒で少し精悍でもある。

「僕は文学部の岸本、3年生です。良かったら、うちのサークルの話でも聞かない?」

「はあ、少しだけなら……」

「ありがとう、うちのブースには誰も来てくれなくて、こうやって新入生に声をかけて回っていたところなんだよ」

岸本の話からすると、よほどマイナーなサークルなのだろう。

そこで少し慣れてから他を回れば良い。岸本の後ろについていきながら僕は考えた。


「ここだよ」


岸本に案内されたブースは、明らかに他のサークルのブースよりも小規模で、ブースに設けられているパネルにサークル名も記入されていなかった。
しかも、岸本以外にサークルのメンバーもいない。

 怪しすぎる。


「あのう……、ここは何のサークルなんですか?」

あまりにも不審なので、僕は警戒しながら尋ねた。

「まあ、慌てないで。他のメンバーが勧誘から帰ってきてから、纏めて説明するから」

なんとなく胡散臭い。早々に逃げた方が良さそうだと思ったが、岸本に先手を取られた。

「飲み物も食べ物もあるから、好きなのをつまんでよ」

ブースのテーブルには、ジュースや軽食類が盛られている。それらを適当に皿に盛り、岸本が手渡す。

「あ、ありがとうございます」

僕は仕方なく皿を受け取り料理を頬張った。




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