悪魔から愛されて
第22章 旅行
目を開けてみると…
輝く光の中に大天使と悪魔が立っていた…
その光景は息をのむほど美しい…
大天使が男達に向かい話し始める。
「お前達は誰だ、修道士じゃないな…」
男達の中で、一人が笑みを浮かべて白い服を脱ぎ捨てた…
「お前達さえいなければ、俺は大天使にもなれたのに…それに…リリス、お前を愛していたのに…俺に気づきもしない…だから、この女を殺して、お前達が悲しむ姿を見たいんだ…」
「…っえ!」
男は私の首に舌を這わせて舐めまわしながら…
私の首にナイフを近づける…
その時、悪魔が手を振り上げた。
男の持っていたナイフが吹き飛んだ…
次の瞬間、悪魔は私をふわっと抱き上げた。
悔しそうな顔をする男に、大天使は光輝く剣で胸を突き刺した…