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悪魔から愛されて

第14章 嫌な予感

健斗は会社からの命令で、三枝物産のお嬢様と3日間の北海道旅行に行くことになった。


…出発の朝…

「恵美…俺…連絡は毎日するから…本当に…すまない…こんなことになって…」

「大丈夫だよ…健斗の所為じゃないしね…健斗はそれだけ魅力的ってことだよ…」

「恵美…ありがとう…」




笑顔で健斗を見送ったが、心臓は刺さったナイフに切り裂かれそうだった…


健斗を信じてる…


でも…


嫌な予感がする・・・




会社に出社すると、事情を知るマネージャーが深刻な顔で話し始めた。
「鈴木さん、僕も健斗君を信じているが、あの親子はかなり執念深く、しつこいからね…本当に申し訳ない…僕もどうすることも出来なかった…悔しいよ。」

「そんなに心配しないでください。健斗は大丈夫ですよ…私は信じていますから。」

「…う…うん。そうだな。」




ランチの時間、京子も心配してくれていた…

「恵美…今日から高山君、北海道でしょ…」
「…うん。そろそろ飛行機が到着するころかな…」
「…恵美…きっと大丈夫だよ…高山君は恵美だけだから…」
「ありがとう…」

京子の顔を見て、涙が溢れて流れ落ちた。
京子は何も言わずに、自分のハンカチを私に渡して心配そうな表情を浮かべる…



毎日、連絡くれるって言ってたし…


…信じなくちゃ…


…健斗…





その日の夜、なかなか健斗から連絡がなく、眠れずにいた…

すると、健斗からの連絡を携帯が知らせた…

「け…健斗…もしもし…」

健斗の声が聞こえるのではなく、動画が送られているようだ…

…動画?…

恐る恐る動画を再生してみると…

そこには、ホテルのソファーに座る健斗が映っていた…
そこへ、三枝さんが何か飲み物を健斗に渡した…
健斗はそれを飲んでいる…


暫くすると…

健斗はソファーに倒れるように眠ってしまったようだ…


…えっ…


すると…三枝さんは、健斗に口づけをする…


健斗は目を覚ます様子がない…


…健斗…


三枝さんは健斗のシャツのボタンを外す…
さらに…ズボンのベルトに手をかけた…


…嫌…健斗…起きて…



ズボンのファスナーを開けて、その中に手を入れた…



…やめて…健斗…健斗…




…動画はそこで終わっていた…

この後、何が起きたか…想像したくない…


…健斗…

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