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悪魔から愛されて

第14章 嫌な予感

「あの…龍崎さん…昨日は…健斗を助けてくださったのですか?」

「あの女の卑怯なやり方は、嫌いでね…」

「高山くんを、ちょっと手荒に起こしただけだよ…」



「ありがとう…ございます。」

「そろそろ高山くんが帰ってくるんじゃないか…早く行ってやれ…」

「…はい。…龍崎さん…」

「…あぁ、気をつけてな…」



龍崎さん…ありがとうございます…


私は龍崎さんに促され、自宅へと向かっていた。



すると、健斗からの着信…

「恵美…これから直接会社に向かうよ、一刻も早くこの動画を会社に届けないと、危ない…」

「…うん。私も支度したら会社に向かう…健斗、気を付けてね…」



自宅に戻った私は、急ぎ身支度を整えた…
化粧をしようと…唇に手が触れたとき…
龍崎さんの口づけを思い出した…
唇がまだ敏感に熱い…



「こんな時に…私、何考えてるんだろう…」



会社に到着すると、既に健斗がマネージャーと話をしていた。


マネージャーは深刻な顔で話を聞いている…
恐らく、動画を見せたのだろう…
怒りを露わにした、マネージャーを見たのは初めてだった…

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