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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第7章 隠しきれないもの

「じゃあ、2回目は、1日インターバル置いて、明後日にしよう。機械の方は……」

「今日で、お願いします」

優は全てを即答する。
春ちゃんは、それをきいて俯く。

「わかったわ」

早乙女先生はしっかり頷くと、わたしの方を向いた。

「咲ちゃん。昨日、先生たちに、咲ちゃんの体の中で起こっていることは、だいたい聞いたかな?」

わたしは無言で頷く。
これからきっと、つらい治療が待っている。その事だけは、早乙女先生の丁寧な口調で分かった。

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