優しく咲く春 〜先生とわたし〜
第7章 隠しきれないもの
8
「じゃあまず、ズボンと下着、脱ごうね」
1度、診察室がカーテンで区切られて、わたしと早乙女先生で2人きりになる。
カーテンの向こう側に、優と春ちゃんがいる。
わかっていたけれど、ズボンと下着を脱ぐのは恥ずかしい。これから始まる治療への恐怖は全く拭えないが、早く終わらせてしまいたかった。
意を決して、ズボンと下着を外す。
「この椅子に座ってくれる?」
そう言われて用意されたのは、ピンクの椅子だった。足を置くところがあって、しっかり固定された感じになる。
脱いだ下半身に、バスタオルがかけられる。
何も身につけていない下半身がスースーして、嫌だった。
椅子に座ると、早乙女先生がカーテンの向こうへ消えていく。入れ違いになるように、春ちゃんがカーテンの向う側から顔を出した。
知っている顔が出てきて、安心したのも束の間。
「椅子動くからね」
早乙女先生がそう言うと、椅子が勝手に動き出した。
「じゃあまず、ズボンと下着、脱ごうね」
1度、診察室がカーテンで区切られて、わたしと早乙女先生で2人きりになる。
カーテンの向こう側に、優と春ちゃんがいる。
わかっていたけれど、ズボンと下着を脱ぐのは恥ずかしい。これから始まる治療への恐怖は全く拭えないが、早く終わらせてしまいたかった。
意を決して、ズボンと下着を外す。
「この椅子に座ってくれる?」
そう言われて用意されたのは、ピンクの椅子だった。足を置くところがあって、しっかり固定された感じになる。
脱いだ下半身に、バスタオルがかけられる。
何も身につけていない下半身がスースーして、嫌だった。
椅子に座ると、早乙女先生がカーテンの向こうへ消えていく。入れ違いになるように、春ちゃんがカーテンの向う側から顔を出した。
知っている顔が出てきて、安心したのも束の間。
「椅子動くからね」
早乙女先生がそう言うと、椅子が勝手に動き出した。