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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第7章 隠しきれないもの

「あわあわ……」

「大丈夫、しっかりここに掴まって」

春ちゃんに言われた通りに、手元にあったレバーに掴まった。
体が勝手にカーテンの方へ向いて、足が持ち上がり、その足が、大きく開かれていく。

「……え?! やだ、何これ……春ちゃん、降ろして」

「咲、落ち着いて。すぐ終わるから」

わたしの下半身はカーテンの向こう。
早乙女先生と優からは、わたしのあそこだけが見えるような形になっていることがわかって、恥ずかしさが増した。

「ごめんね、咲ちゃん。嫌だね。これから10分くらいで治療終わらせていくから、少しだけこのまま頑張ろうね」

10分……10分もこのままなの……?
言いながら早乙女先生が、カチャカチャと金属の音を立てながら何か準備を始める。カーテンで何も見えないところが怖かった。

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