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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第7章 隠しきれないもの

夜、咲がベッドでぐったりと休むのを確認した俺と春斗は、そのまま布団に入った。
疲れたのに眠れない。
お互いがそう感じていたと思う。春斗が、急に、ぽつっと口にした。

「ねぇ、優……。咲に本当のこと、いつ話すの?」

きっと、今日、早乙女先生に親みたいだと言われたことが、お互いの心に引っかかっていた。
一緒に暮らして3ヶ月が経とうとしている。
傍からみた俺たち3人家族が、どんなものなのか、今日、初めて第三者の目を通して知った。

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