優しく咲く春 〜先生とわたし〜
第2章 担任、井田春斗のクラス
おにぎりを齧る。海苔とかご飯とか、久しぶり過ぎて、気持ちがほっとする。
井田先生が作ってきたのだろうか? おにぎりはすごく美味しかった。
わたしは普段、まともそうな昼食を持って来れた日にしか、友だちとご飯を食べない。家で誰かとご飯を食べるのなんて論外。
だからこうして、井田先生とご飯を食べることが、普通に楽しかった。
わたしたちは、色んな話をした。
井田先生がなぜそんなに植物に詳しいのかとか、野良猫を学校の敷地内で飼うことにした話は本当なのかとか、いろいろ気になっていたことを聞いた。
井田先生はわたしの問いに、丁寧に考えながら、答えていた。井田先生と2人きりということにも、緊張はしなかった。
その不思議な空間に、わたしは朝呼ばれたことをすっかり忘れてしまっていた。
井田先生が作ってきたのだろうか? おにぎりはすごく美味しかった。
わたしは普段、まともそうな昼食を持って来れた日にしか、友だちとご飯を食べない。家で誰かとご飯を食べるのなんて論外。
だからこうして、井田先生とご飯を食べることが、普通に楽しかった。
わたしたちは、色んな話をした。
井田先生がなぜそんなに植物に詳しいのかとか、野良猫を学校の敷地内で飼うことにした話は本当なのかとか、いろいろ気になっていたことを聞いた。
井田先生はわたしの問いに、丁寧に考えながら、答えていた。井田先生と2人きりということにも、緊張はしなかった。
その不思議な空間に、わたしは朝呼ばれたことをすっかり忘れてしまっていた。