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となりのにぃに

第12章 敬人の異変

「やった! 敬人の教え方上手いから、次のテスト期待しててよ?」


「そうか。なら良かったよ。そうだ、コーヒー入れてくるよ」


「あ、ありがとう。ごめんね」




俺はコーヒー2杯を入れて部屋に戻った。



「ほら、みりか。 砂糖とミルクもあるぞ」


「ありがとう」


「そうだ。学校での悩みとかなんかないか? 兄ちゃん何でも聞くぞ? なんちゃって…」




おどけて距離を詰めようとしてみた。




「兄ちゃんか… 別に何もないよ。 楽しいよ」



あれ? みりか、何だか機嫌悪いか?




「どした? コーヒー不味いか?」


「違うよ。大丈夫!」




そう言ったみりかの目が悲しそうだったので、俺は何も言えなかった。



「教えてくれてありがとね。 あ、さっきママが帰ってきて、晩御飯はロールキャベツだって!」


「そっか。 楽しみだな」


「ね!」





俺は何を間違えている?

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