テキストサイズ

となりのにぃに

第3章 変な気持ち

一緒ににぃにの部屋へ入る。


机の上に開いた、数学ドリルは見たこともない記号が書かれていた。



「何これ? にぃにできるの?」



「中学になればこれくらい普通だよ。 お前も3年後にはやるから、お楽しみに」



いや、全然楽しみじゃない…。



黙々とドリルを解いていく、にぃにを見ていると、私の算数なんて簡単に思えてくる。



「ねぇ、にぃに。 宿題すぐに終わる?」


「夕飯前には終わるけど、どうした? 遊びたい?」


「ううん、明日の予習がしたいの。 もしかしたら、授業で手が上げられるかも」



「お、お前、みりかだよな? 算数好きの双子なんていないよな?」



「そうだよ! 失礼な!」



「でも、みりかがやる気になったなら、応援しなきゃな!」 

ストーリーメニュー

TOPTOPへ