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となりのにぃに

第3章 変な気持ち

「うん! 行ってくる!」



私はバタバタと母のいるリビングへと向かった。



「ママ、見て! これ全部正解だって!」


「すごいじゃない! ちゃんと見せてちょうだい」



母はマジマジと私のノートを見ながら、嬉しそうに頷いている。


母に成績のことで褒められたのは、いつぶりだろう。




「みりかはコツが分かってなかっただけで、ちょっと教えれば、スラスラ解いちゃったよ」



いつの間にか後ろにいた、にぃにが母に話している。



「敬人くんの教え方が上手いからよ。 これからも宜しくね」


「もちろん! 俺の強制送還もかかってるんだから、みりかには頑張ってもらわないと!」


「はい…」



「んじゃ、俺は部屋で宿題してきます」


「にぃに、にぃにの宿題、見ても良い?」


「ん? あぁ、良いよ」

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