テキストサイズ

となりのにぃに

第4章 好き?

友達の言葉が頭から離れない。 私がにぃにを好き?

そりゃ、にぃには本当のお兄ちゃんじゃないから、好きになっても問題はないけど。


でも……






帰宅後…



「ねぇ、ママ。 にぃには、にぃにだよね?」



母は面食らっている。
 


「そりゃ、まぁ、アンタが赤ちゃんの頃から遊んでもらってたんだから、お兄ちゃんなんじゃないの?」



「そうだよね! お兄ちゃんだよね?」



「どうしたの? 何かあった?」



「友達が、私がにぃにのこと……好きって…」



ふふっと母が笑ってから



「確かにね。 アンタは敬人くんのこと大好きよね。でも、それはお兄ちゃんとしてなんでしょ? だったらそれで良いじゃない」



「うん…」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ