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となりのにぃに

第2章 ドキドキの生活

「うん… ちょっと大事な話があって、みりかが帰るのを待ってたんだ」

「大事な話?」



私は話の意図がわからず、キョトンとしてしまう。



「とりあえず、ランドセル置いておいで」

「うん…」



なんか、にぃにいつもと違う。 不思議な感じを抱えながら、部屋にランドセルを放り投げるように置き、リビングに急ぐ。



「おまたせ、にぃに。 話って何?」

「あ、ああ…」


やっぱり変だ。 不安に思いながら、にぃにの向かいの椅子に座る。



「あの…  家、引っ越すことになるんです…」

「え!?」

「ええ!?」


私と母の反応は同じだった。



「敬人くん、引っ越しっていつ?」


母の問いかけに


「遅くても、あと一ヶ月後には…」


「そう… 寂しくなるわね…」

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