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となりのにぃに

第6章 そして、新学期

「…それ、どういう意味?」


「敬人にぃにはさ、何で私が並木くんと仲良くしたら怒るの?」


「そ… それは…」


「私ね、もうチビの子供じゃないよ? もう5年生なんだよ。 敬人にぃに、私もう子供じゃないよ?」


「…そうだな。 ごめんな」




にぃには少し焦ったようだった。




「私、好きな人だっているんだよ?」



「…俺の知ってる奴?」



「たぶんね」





にぃに、なんで苛立ってるの?





「それって、並木くん?」



「ちがうよ?」




並木くんじゃないと知って、少し安心した様子だった。




「じゃあ、誰?」



「敬人にぃにが気づくまで秘密!!」



「なんだよ、それ…」

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