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となりのにぃに

第6章 そして、新学期

私の部屋に、にぃにと二人で入った。



「あのね、にぃに…  私以外の家族みんなね、にぃにのこと、敬人くんって呼ぶでしょ?」



「そうだな。 それがどうした?」



「私もね、にぃにのこと、名前で呼びたいの。 これからは敬人にぃにって呼んでも良い?」



「べ、別に良いけど、急にどうした?」


「だってね、にぃには本当のお兄ちゃんじゃないでしょ? だから私も名前で呼びたくなったの。 だって私だけ他人みたいで嫌だったんだもん」



そう言うと、にぃには私の頭を撫でた。



「バカだな、みりかは」


「何でよ!」


「俺がみりかを他人だと思うと思うか? んな訳ないだろ?」


「でも、妹はもう嫌なの!」

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