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となりのにぃに

第8章 進展

翌朝…




「おばさん、行ってきます」


「…行ってきます」




「2人とも行ってらっしゃい」



母ののんびりした笑顔に背中を押され学校へ向かった。 今日はクラブの日、あの女と会う日。



絶対仕返ししてやるんだから!!



そうして、私のピリピリした空気に同級生は圧倒され、ほとんどが話しかけてこなかった。



私、どんだけイラついてるんだか(笑)



そしてクラブの時間。




「今日はシフォンケーキを作りますね」



もうケーキなんてどうでもいい! さすがに班行動だから協力はするけど、私は早く帰りたかった。




焼きあがったケーキを食べて、片付けていざ下校!



「ねぇ、敬人聞いてるぅ?」



はい、いましたあの方ですね。



「ただいま、敬人にぃに」


「お、おかえり!みりか」



敬人にぃにはニコニコしてる。 対しあの方は顔は笑ってるけど目が怖い。





「妹ちゃん、髪に何かついてるよ?」


そう言って私に近づき、頭に手を伸ばして耳元で囁いた。




「聞いたよ。幼なじみなんだってね。 可愛いね、小学生が独占欲丸出しでさ。 本気で高校生に相手にされると思ってるの? 傷つく前に同い年の男の子に乗り換えた方がいいよ」




「はい、取れたよ」



そう言って私から離れ、ニコニコして敬人にぃにの隣に戻った。




「みりか、お礼は? おい、みりか!」



「いいよ、敬人」

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