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なんだアイツ、気付けなかった俺もどうかしてるな。


早く帰ろう。



「ただいまー！」


「おかえり、敬人くん」


「ただいま、おばさん。 みりか帰ってる？」


「帰ってるわよ」


「ありがとう！」




俺は急いでみりかの部屋に向かった。




「ただいま、みりか！」


「おかえりなさい」




ドア越しに返事がきた。



「入って良いか？」


「…うん」




ドアを開け、真っ先に謝った。




「みりかごめん！ 片山酷い奴だったみたい。嫌な想いしたんだよな？ 本当にごめん！」


「良いの。大丈夫。 あのね、お願いがあるの」


「え？ 何？」



勢い良く振り返って、みりかが言った。



「今度の算数のテスト、100点とれたらご褒美くれる？」