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となりのにぃに

第2章 ドキドキの生活

「わかった。とりあえず敬人くんのお母さんに話して来るわ」


そう言って、母はリビングを出ていった。


「…にぃに?」



「やべーな、俺、めちゃくちゃ言ったよな。 おばさん困らしてるわ」



苦笑いしながら、にぃには頭をかいていた。


「そんなにここに、残りたかったの?」


「ああ、進学するならここって決めた高校があるからな」



「…ごめんね、にぃに。私泣いちゃって」


「ん? あっさり受け入れられるより、嬉しかったけど? それに、俺もみりかと離れたくないしな」



ニカッと笑うにぃにの顔は昔のまま。 この笑顔を見ると、私はホッとする。



「にぃにのママ、Okしてくれると良いね」


「それが一番の難関だわ(笑)」

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