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「これが魔族！不死を約束された至高の存在なのです！貴方が勝つ事など有り得ないのですよ！」


興奮した声でまくしたてる司祭


「不死？『核』を破壊されれば亡骸さえ残らず塵と化す化け物がか？」


核
魔族の心臓のようなもの。魔族にとって肉体は人でいう髪や爪と同じなのだ


「それにインプは最下位に類する小物。まぁ、小物（司祭）には小物がお似合いだがな」


鼻で笑いながら嘲弄すると、司祭は顔をひきつらせ、赤くなる


「言ってくれますね…その小物に殺される貴方はさながらゴミですか？」


「さっきの動きで俺の力量を理解したつもりか？…おめでたいな」


「「えっ？」」


今まで黙っていたマリア達が同時に声を上げる


ライの体が左右にぶれたと思うと２人に増えていたからだ


「幻影魔法ですか？そんな下位の魔法が私に通用すると…!?」


「「さぁ、これで２対２だ」」


２人のライは左右に分かれて疾走し、司祭達に迫る


「馬鹿な…これは…クッ、インプ！」


動揺を隠しきれず、対応が遅れる


幻影魔法、幻ならば走っても床を蹴る音などは発生しない（幻には質量がないからだ）


だが、向かってくるライ２人から床を蹴る音を感じる


「キキィ！」


かざしたインプの両方手から影の槍が２人を襲う


しかし、２人は紙一重でかわし、一人はインプの顔を殴りつけもう一人は司祭の横腹に蹴りを入れる


インプはそのまま後ろに吹き飛び、司祭は壁に叩きつけられた


「かはっ…幻影では…な…い…？」


司祭はそのまま信じられないといった表情のまま意識を刈り取られた