天空のアルカディア
第4章 誓い
向かう廊下の先から爆音が響く
ライの姿はまだ見えない
それほど離れていながらこの大音量
マリアは走りながら身震いした
「マリア様、ご無理をなさらずとも…」
ターナはそれを見て気遣う
こうは言っているがターナーも怖くて仕方がない
「いえ、彼が戦っているのに私だけが逃げる事は出来ません。戦う事は出来ませんが、せめて見守っていたいのです」
「流石に面倒だな」
ライは広いホールで肩を上下させていた
周りの壁は所々崩れ、瓦礫となっている
ガラガラ
瓦礫の山の1つからインプが這い出す
「キィ!」
先ほどから打撃、魔法、剣による斬撃を与えてはいるがいくら傷付けても再生しキリがない
「このままじゃ火力が足りないか…仕方がない」
腰についている袋から小石を取り出し、右手で握りしめる
「ケェァ!」
インプは両手から影の槍を伸ばした
何度も見た攻撃
今更当たる筈もなく、槍を紙一重に避けるとインプは(ニヤァ)と笑う
瞬間後ろに気配を感じ、振り返ると
マリア達がいた
「くっ!」
魔力をそのまま手足に流し、一瞬にして消えた
「マリア様!」
ターナが後ろからマリアの手を引き、自分が前に出る
「っ!!!」
前に出てマリアを守ったのはいいが、やはり死の恐怖はあった
ギュッと目をつぶる
びちゃ
「?」
顔に何かがかかったが、体を貫かれた感触がない
「いやぁぁぁぁ」
目を開けると
2本の槍に胴を貫かれ、血を流したライがいた
ライの姿はまだ見えない
それほど離れていながらこの大音量
マリアは走りながら身震いした
「マリア様、ご無理をなさらずとも…」
ターナはそれを見て気遣う
こうは言っているがターナーも怖くて仕方がない
「いえ、彼が戦っているのに私だけが逃げる事は出来ません。戦う事は出来ませんが、せめて見守っていたいのです」
「流石に面倒だな」
ライは広いホールで肩を上下させていた
周りの壁は所々崩れ、瓦礫となっている
ガラガラ
瓦礫の山の1つからインプが這い出す
「キィ!」
先ほどから打撃、魔法、剣による斬撃を与えてはいるがいくら傷付けても再生しキリがない
「このままじゃ火力が足りないか…仕方がない」
腰についている袋から小石を取り出し、右手で握りしめる
「ケェァ!」
インプは両手から影の槍を伸ばした
何度も見た攻撃
今更当たる筈もなく、槍を紙一重に避けるとインプは(ニヤァ)と笑う
瞬間後ろに気配を感じ、振り返ると
マリア達がいた
「くっ!」
魔力をそのまま手足に流し、一瞬にして消えた
「マリア様!」
ターナが後ろからマリアの手を引き、自分が前に出る
「っ!!!」
前に出てマリアを守ったのはいいが、やはり死の恐怖はあった
ギュッと目をつぶる
びちゃ
「?」
顔に何かがかかったが、体を貫かれた感触がない
「いやぁぁぁぁ」
目を開けると
2本の槍に胴を貫かれ、血を流したライがいた