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ライがライセンスを差し出すと門番の１人が訝しげな視線を３人に向ける


「残りは同行者か？」


「あぁ」


素っ気なく答えると門番は目に見えて不機嫌を表した


門番はライセンスなどなくともライがハンターである事は知っていた


ハバードでライを知らない者の方が少ない


彼の実力は他国のギルドにまで轟くほどなのだから


「掟は理解してるな」


ドスをきかせた言葉で門番は問う


「あぁ、この者達の責任は俺が負う」


「…通れ」


僅かに横に動き、先を促す


ライが進むと３人は後に続く


「皆、魔物狩りで忙しいというのに女連れか…」


わざと聞こえるように声を漏らした





宿にて


「なんですか、あの方達は！」


マリアが疲れを忘れたように愚痴を漏らす


４人はテーブルに着き、ターナー、アリスはマリアに同意を示し、ライは苦笑しながら聞いていた


「私達がハンターではない事で意味嫌われるならわかりますが、あの言いようはあんまりです！」


「街の中の人達もあまり好意的な感じではなかったよね」


「ここの宿主さんもちょっと態度が悪かったような…」


マリア、ターナー、アリスはそれぞれ思い思いの愚痴を漏らす


そう、あの態度は門番だけではなかった


通りゆく人々


宿主


街にいた者のほとんどが同じだった


その矛先が自分達に向けられていたのならまだ理解出来る


自分達は余所者なのだから


だが、悪意を向けられていたのはライだった