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天空のアルカディア

第5章 奪還

3日後


「見えました、あれがハバードです」


小高い丘に立つライが指を指す先を3人が凝視した


「あれがハバード…」
「やっとですかぁ」
「…」


マリア、ターナ、アリスは疲れた表情で口を開いた


アリスは疲労で言葉にはならなかったが…


ウォール神殿からハバードまでは馬でとばして半日は下らない距離なのだが、徒歩だと1日はかかる


さらに人目を避ける為、迂回(山道)してきたのだ


歩きにくい山道は舗装された道を歩くより体力を消耗する


彼女等の表情は当然だった


「ここを下ればもうすぐそこです。行きましょう」


その言葉を聞き、3人は最後の力を振り絞るのだった










「ライセンスを」


一向が門に着くと、仰々しい装備をした2人の門番がライセンス提示を求めた


ハンターの街と言われるだけあって、ハンター関連のライセンスを持つ者以外は入れないのだ


商人ですら入れない為、取引は門前で行う


何故ここまで厳重かというと、ハンター達の武器の生成法を外に流さない為だ


魔物『だけ』に有効な武器ではなく、魔物『にも』有効な程強力な武器は危険すぎるからだ


といっても同行は認められる


不祥事があった際には同行させたハンターが重い罰を背負わされるが…







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