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天空のアルカディア

第6章 孤独

「っ!何してる!
早く逃げろ!」



私達を見るなり彼はそう叫んだ



ボロボロの姿で



口調は強いけど、他人を案じる彼の言葉に私達は








『『第一解放』』


力を解放した




光に包まれた私達を見て一瞬、彼は唖然としていたけど




すぐに深手のドラゴンに向かっていった



私とケンは空を舞うドラゴンに向かって飛んだ









「先ほどはすまなかった、礼を言う」


ドラゴンを倒した後、彼はそう言って頭を下げた


「礼なんかいらねぇ…俺たち2人でもドラゴン二頭は無理だったからな」


依頼内容はドラゴン一頭の討伐


二頭現れたのは想定外だった


「ケン、一頭でも危なかったでしょ?結局『アレ』使ったし…」


「ぐっ…いいんだよ!終わり良ければなんとやらって言うだろ?それよりも…」


ケンは彼に視線を移し


「あんた…さっきの…」


事は黙っててくれ


続く筈の言葉は切られ


「心配いらない」


そう言って彼が差し出した物を見て私たちは目を丸くした


「これって…」


「はっ、お仲間だったのかよ…」


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