NOMAD メガロボクス2
第2章 ビシッ
観客に契約者がいてこそのボクサーなのだ。ハラハラさせる殴りあいで興奮して思い思いに叫ばせることで日ごろの不満を発散させる。さらに賭博で儲けが見こめるからこそ客は会場にわざわざ足を運ぶ。
ボクサーたちは度重なる試合の繰り返しで負った激痛やトラウマをこらえるために覚醒剤の成分を含む安価な鎮痛剤を買う者もいる。ただ品質が粗悪なせいで飲みすぎると幻覚や取り乱すなどの禁断症状が出かねない。
そんな代物は闘技場から最寄りの街にあるバーから3分ほど歩いたところにあるさびれた店でメガロボクサー向けに販売してる。
ほんとうはそんないかにもヤバい錠剤になんか頼りたいヤツはいない。
だがギアを肉体に取りつけて腕力や反射神経を強化した殺人もできかねないぐらいの強力な撃ち合いを数えきれないぐらいに繰り返してると、とてつもない恐怖感にさいなまれる。それを落ちつかせるために欠かせない者もいるのだろう。
闘技場の駐車場には選手や関係者などが利用できるように数台の車が停まってる。やがて仕事を終えたチーフが愛車のピンクの車を停めてある所に現れた。それを待ちかねてた1人の男が不満げな面もちでどなりだした。
「おいっ、待てよ!!」
急に呼び止められたチーフは驚いてあたりを見わたす。するとさっきまで対戦したジョーがいる。
見ようによっては怒りの赤いオーラでも見えそうだ。顔を少し斜め右にかたむけてギラギラと鋭い眼光はついさっきまでリングで殴りあってた男をとらえてはなさない。
「プロのくせにざけんなよ!!」
怒り狂うジョーはまるで狼でも吠えてるかのようにも思える。
「なんのことだ……」
急に言われても思いあたらずチーフはそう聞く。
「イカサマなんかしやがって!!」
そうジョーが言ったのでチーフは
「………ああ、あれか…」
いきなり大の男に責め立てられてはだれでもかなうわけはない。それと言われてなんだってジョーが怒ってるのかやっとチーフは気づけた。
ボクサーたちは度重なる試合の繰り返しで負った激痛やトラウマをこらえるために覚醒剤の成分を含む安価な鎮痛剤を買う者もいる。ただ品質が粗悪なせいで飲みすぎると幻覚や取り乱すなどの禁断症状が出かねない。
そんな代物は闘技場から最寄りの街にあるバーから3分ほど歩いたところにあるさびれた店でメガロボクサー向けに販売してる。
ほんとうはそんないかにもヤバい錠剤になんか頼りたいヤツはいない。
だがギアを肉体に取りつけて腕力や反射神経を強化した殺人もできかねないぐらいの強力な撃ち合いを数えきれないぐらいに繰り返してると、とてつもない恐怖感にさいなまれる。それを落ちつかせるために欠かせない者もいるのだろう。
闘技場の駐車場には選手や関係者などが利用できるように数台の車が停まってる。やがて仕事を終えたチーフが愛車のピンクの車を停めてある所に現れた。それを待ちかねてた1人の男が不満げな面もちでどなりだした。
「おいっ、待てよ!!」
急に呼び止められたチーフは驚いてあたりを見わたす。するとさっきまで対戦したジョーがいる。
見ようによっては怒りの赤いオーラでも見えそうだ。顔を少し斜め右にかたむけてギラギラと鋭い眼光はついさっきまでリングで殴りあってた男をとらえてはなさない。
「プロのくせにざけんなよ!!」
怒り狂うジョーはまるで狼でも吠えてるかのようにも思える。
「なんのことだ……」
急に言われても思いあたらずチーフはそう聞く。
「イカサマなんかしやがって!!」
そうジョーが言ったのでチーフは
「………ああ、あれか…」
いきなり大の男に責め立てられてはだれでもかなうわけはない。それと言われてなんだってジョーが怒ってるのかやっとチーフは気づけた。