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無人島行ってみた話

第4章 島探索

桂木さんが、「大丈夫、誰もいてないし、なんか使えそうなもんあったら借りような」と言うと、真由美さんは、

「そんなん、道具とかあるもんでやってかなサバイバルやないよ」て、あんた味噌持ってたやないか!

真由美さんは幽霊が出そうな場所は、昼間でも入りたくないようで。

桂木さんが、一人で入っていくと、「なんにもないわ」の声が。

使えそうなものは、なかったようだ。

ただ、奥に井戸があったそうだ。

井戸!

水は使えないか?

「いや、ポンプ式やったけど、濁った水が出たわ」とのこと。

川の水を煮沸した方が、たしかってことやね。

さらに山に向かうと、クワの実がありました。

黒く熟して、ついてる虫をはらって食べてみると、甘いんですよ。

デザートにしようってことで、さっそく集めて、ビニール袋の中に。

また、無人島なのに道しるべがあったのよ。管理者の方が迷わないようにとしてくれたんだろうが、ありがたい反面雰囲気ぶち壊しってのがありました。

さて、このまま行ってもただのハイキング。さほど物珍しいものもなく、蛇でもいたら、捕まえて食材にしようって言ってたものの、そういった生物は出てこなかった。

いくつか食べられる、夏の山菜を採取し、ベースに戻ることにした。

落ちていたボロボロのビニール傘を真由美さんが見つけた。

「これ、使えるかも?」

そう言って、傘を拾った。

なんに使うんだ?

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