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無人島行ってみた話

第6章 ドン引き

使用して出た廃材やゴミをまとめ、迎えの船を待つ。

昨夜までだみ声ではしゃいでいた真由美さんが、やけに大人しい。疲れたのか、この無人島から現実に戻るのが寂しいのか……。

正直、もう終わるのか……て残念な気持ちはありましたね。

それだけ楽しかった。企画してくれた安藤に感謝だ……て、ゴミ時まで思ってました。

船が来て、無人島に、「ありがとう」と別れを告げ乗船。

真由美さんは中でゴロ寝。まるで初競りに出されたマグロのようだ。

あ、今のは、桂木さんの名言ですから。


海を眺めながら、僕と桂木さんが話をしていると、フラフラと安藤がきた。

安藤は、二度とサバイバルはしたくないという。こいつにとっては、重労働に思えたのだろう。

桂木さんが、気になっていたことを思い切って尋ねた。

「真由美さんとなんかあっただろ」

遠ざかる島を眺めながら、安藤は、

「すいません、真由美さんとやっちゃいました」





はぁ?


桂木さんは、「えぇーっ!? あれと?
やった? いつ? 」

「木クズとユリ根集めを手伝わされてる時、真由美さんおしっこしに草むらにいきはったんすよ。その音聞いた時、ムラムラきまして」

「え、あれに? ムラムラするか?」

いやいや、それは失礼でしょ。

てか、どこでやった?

「きれいな草むらの上で、服を敷き詰めて、その上で」

真由美さんもよく許したものだ。

昨日と違って、むっちゃ女の顔してたし。



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