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無人島行ってみた話

第8章 男だけのサバイバル

まず、水を確保せにゃならん。

集めたペットボトルの何本かを、半分に切ってコップを作る。

日がよく当たる砂浜に、何カ所か穴を掘り、その中央にコップを置いて、その周りに海水を流す。

落ちていたビニール袋を洗って裂いて、穴を覆うように敷き、真ん中に小さな石を置く。

すると、中の海水が熱によって真水のみが蒸発し、水滴がビニールの内側に溜まる。さらに、石を真ん中にのせているため、そこをつたってコップの中に水が溜まる仕組み。

これが思った以上に溜まらんのよ。

次にやったのが、綺麗なペットボトルに海水をいれ、熱いところに置く。すると、ペットボトルの外に水滴が溜まるので、それをチロチロ舐めていた。

なぜか、桂木さんがテンション上がって、

「これがサバイバルやな! 生きてる感じするわ」

まだ、そこまで追い込まれてはいないが、水さえなんとかなれば、耐えられるんじゃなかろうか?

さて、食料をどうするか?

これは、海頼みしかなかった。

野草は期待出来ない。知識が薄いだけでなく、それほど種類もない。

こんな時、真由美さんだったらどうしていただろうか?

魚をとろうか、それとも岩場をで貝をとろうか?

さっき牡蠣がいたのを思いだし、岩場へ直行。この時、ちょっと錆び付いたドライバーを、桂木さんが拾っていたのよ。

それを使って牡蠣を引き剥がすようにしてとった。

そんなには大きくはなかったが、まあまあ食えるサイズだ。

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