悪魔と天使とお嬢様
第1章 突然変わる日常
昼食が終わり、後片づけをしている早乙女に質問をしてみた。
「あの…さ…早乙女…いくつかお伺いしたいのですが…よろしいでしょうか?」
早乙女は笑顔で振り返った。
「どの様な事でしょうか?私が応えられることでしたら、お話します。」
「まずは…学校の事なんだけど…これからどうなるのかな?それと…」
話の途中で、早乙女が言葉を遮るように話し始めた。
「恵美様、これからの事等は、奥様がお話になると思います。本日はご一緒にディナーをお召し上がりになる予定ですので、その時に伺ったらよろしいかと…」
「そ…そうですか…ありがとう…」
早乙女は笑顔で頷いた。
美しい顔は何度見ても見慣れない…顔が赤くなってしまう…
「恵美様、午後は私と龍崎で、このお屋敷とお庭をご案内しようと思いますが、如何でしょうか?」
「…はい。ありがとうございます。」
綺麗な庭に出てみたかった私は、目を輝かせていたようだ。