悪魔と天使とお嬢様
第1章 突然変わる日常
龍崎が近づいて来た。
「お嬢様、ディナーの前にシャワーを浴びてお着替えなさいませんか?」
「…あっ…それでは…そうします。」
私は少し嫌な予感がしたが、その予感は当たっていた。
龍崎はシャワー室へと私を案内すると、スルスルと当たり前のように服を脱がし始めた。
「--------------な--------な----な---なぜ----!!」
慌てすぎて言葉にならない…
「恵美様、どうなさったのですか?」
「だだだ-----------だっっっって-----------なんで脱がせるの!!」
龍崎は不思議な表情をしながら私を見た。
「恵美様、服を脱がないとシャワーが浴びられませんよ!」
「わわわわ---------わかって------------いますよ------なんで------あなたが-----脱がすの!!」
「恵美様、私の仕事ですから気になさらないでください。」
「…気になります!!」
「…困ったお嬢様ですね…では今日だけご自分でお脱ぎになってください。」
「は…はい。」
私はフーと息を吐きながら、服を脱ぎシャワーを浴びようとしていた。