悪魔と天使とお嬢様
第2章 美形二人の秘密
「----あ----あ----あ-----あの-----今----ははは-----------------羽!!」
驚く私に早乙女が静かに話し始めた。
「…昨日、恵美様が聞きたかったことのお答えを、こんなに早くお伝えする事になってしまいました。」
「----えっ?」
「奥様が言っていらした私達の秘密です。」
「…は…はい…」
「僕たちは、天使と悪魔の生まれ変わりなんです。」
「…そ…そ…そんなことって…」
「神宮寺家は代々僕たちと縁が深い家柄なんです。僕たちは天使と悪魔ですけど、元々はルシファーとミカエルで双子なんです。」
「…ファンタジー映画みたい…そんなこと本当に…あるの?」
「信じられないかも知れませんが…本当なんです。しかも数百年に一度、神宮寺家に僕たちの子孫を残していただきます。」
「…子孫?」
「…簡単に言うと、貴女には僕たちの子供を産んで欲しいのです。」
「-------------ええ-----え------え------------っ」
早乙女はクスッと笑いながら…
「…恵美様…どうすれば子供が出来るかお存じですよね?」
龍崎は妖しい笑みを浮かべて、私の手の甲に口づけた。
「恵美様、ご存じなければ、私が優しくお教えしますよ…ご心配なく…」