悪魔と天使とお嬢様
第2章 美形二人の秘密
その日の夜…
龍崎はいつも通り私をパジャマに着替えさせてくれる。
もう何回も着替えをしてくれているが、なかなか慣れない。
毎回、顔が赤くなり俯いてしまう。…
「恵美様、お顔が赤いですよ…お着替えがそんなに恥ずかしいのですか?」
「…は…は…はい…」
「…可愛らしいですね…」
龍崎は普通にしていても、端正な顔立ちというだけではなく、大人の男の色気が溢れ出しているようだ。
アニメであればバックに花が一面に描かれているだろう思ってしまう。
そんな彼にジッと見つめられては、さらに顔も耳も真っ赤になる。
「…龍崎、そんなに見ないでください…」
「…何故でしょうか…」
「…だって…あなたの顔で見られると…」
「…ほう…私に顔に緊張するのですか?…」
「…そうです…その…か…かっこいい…ので…」
「…では、私の顔は少なくとも恵美様は嫌いではないと、喜んでよろしいのでしょうか?」
「…そんな恥ずかしいことを、言わせないでください!!」
その言葉を遮るかのように突然に口が塞がれた…
何が起こったのか、すぐに状況がつかめない…
唇に何か柔らかく温かい感触…
すごく気持ちいい…
「-----んっ----んんん---」
次の瞬間、やっと状況に気がついた!!
龍崎に口づけされている!!
「-----------------------ギャ------アアア------」
私は慌てて唇を離した!!
「…これは失礼致しました。恵美様があまりにも可愛らしいので、思わず口づけておりました…」