悪魔と天使とお嬢様
第3章 龍崎と大人のキス
龍崎から受けた口づけで、顔は沸騰するように赤くなっているのが分かる。
「恵美様、今のキスは挨拶と同じですので、そんなに驚かないでください。」
「で…でも…慣れないので…」
「恵美様、…もしかして…少し大人の恋人にするキスは経験ありませんか?」
「…あ…ありません!!」
龍崎の目が鋭く光った気がした…
「それでは、今日はキスの練習を致しましょうか?」
「----------------------------っつ---キスの---------練習!!」
慌てる私に対して、龍崎はニコリと微笑んだ。
「これから愛し合うためには、キスも大切です。大人の口づけをお教えしましょう。」
慌てて逃げようとする私の腕を龍崎に捕まれた。
「恵美様、逃げないでください。それとも、私のことがお嫌いですか…?」
「き…嫌いでは…ありませんが…」
龍崎はニコリと微笑むと、私を抱き寄せた…
顔が近くて、心臓がドクンと鳴る…