悪魔と天使とお嬢様
第4章 早乙女と甘い時間
「…恵美様、お味は如何でしょうか…?」
「さ…早乙女…いきなり…!!」
「…先ほど、お伝えしましたよね…私が昨日のレッスンにすごく妬いていると…」
早乙女の美しい顔に見つめられると、動けなくなってしまう…
顔がみるみるうちに赤くなってくるのがわかる…
心臓が煩いほど鳴っている…
「恵美様、もっとお飲みになりたいでしょうか?…欲しければ、私におねだりをしてください…」
「--------そんな---------恥ずかしいこと-----言えません----」
「…もっと欲しいと…私が欲しいと言わないと、お紅茶はもう差し上げませんよ…」
「-------ほ-----ほし-----------欲しい-----です---」
「---------何が-------欲しいのですか?」
「-------紅茶が--------さ------早乙女が欲しい----です-----」
「------良い子ですね-----おねだりの仕方を覚えてくださいね-----」
早乙女から甘く麻酔のような紅茶がたくさん注がれる…
“…体が熱くて溶けそう…もっと…もっと欲しくなる…”