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零の大臣

第2章 邪悪の再来

『片桐 彩陽』雪見ヶ原高等学校3年生 18歳
容姿端麗で明るく人当たりも良いため友達も多いそんな彼女だが高校に入学するまで一度も異性を好きになった事が無い。告白なら何度もされているがその全てを断って来た。そのせいか一部の者から同性愛者ではないかと噂されてしまった事もあるが彼女はノーマルである。しかしそんな彼女もついに恋を知ることになる。




片桐彩陽 高校入学時
「ふー、今日から高校生か」
片桐は今日から始まる新生活に期待半分不安半分といったようすで学校へ向かっていた。学校へ近づくにつれて同じ制服を着た人が増えてきた、そして彼ら彼女らの視線は片桐へと注がれた、その理由は片桐の容姿が他の女子よりも頭一つ抜きん出ているからに他ならない。

「はぁ〜〜〜………」
片桐はおもわずため息をついてしまう。こういった事は中学でもよく起こっていたのだが高校でもまた同じなのかと半分づつだった期待と不安だが不安のほうが勝ってしまった。片桐がそう思っていると今までと違う光景に気づいた。ほとんどの人が片桐に目を向けるなか一人だけ全く見向きもしていない者がいた。今までに無い光景に自然と片桐はその者を目で追ってしまった。特にこれといった特徴のない中性的な顔立ちの男子生徒だった。

"同じクラスだ"片桐は教室につくと先程の男子生徒も同じ教室におりそんな事を思う。自分の席を確認するとなんと先程の男子生徒の隣の席。"隣の席なんだ"そう思いながら片桐は席についた。

「はいはい皆さん席について下さい。高校生活一番最初のホームルームを始めますよ。」
そして担任の教師が現れ片桐の高校生活が幕を開けた。

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