零の大臣
第2章 邪悪の再来
現在
片桐はセットしていた目覚まし時計の音で目を覚ました。昨日担任から伊達が退学した事を聞かされたからなのか高校に入学して初めて伊達と出会った時の夢を見た。
「学校………行きたくないな……」
伊達の急な退学、担任に理由を聞いても一身上の都合としか教えて貰えなかった。一昨日伊達と別れ際妙な胸騒ぎがした、伊達が遠くへ行ってしまい二度と会えなくなるようなそんな予感が……
「また会えるって言ってたじゃん………」
片桐がそうポツリと呟いたとき片桐の両頬を冷たい雫が流た。
「あれ?」
片桐は両手で雫を拭うがそれはどんどん目から溢れて来た。
「おかしいな、何なのよこれ……」
確かにクラスメイトが退学するのはいい気はしない、だが涙を流すほどではないはずだ。しかし片桐の瞳からは止めどなく涙が溢れてくる。今日から学校へ行っても伊達誠はいない、そう思うと涙が止まらない。
「あぁ……」
そして片桐は気づく
「わたし、想っていた以上に誠の事が好きだったんだ………」
失って初めて自身が想っていた以上に伊達誠に対する想いが大きかった事に。そして気づいたとしてももう手遅れであるということにも。
片桐はセットしていた目覚まし時計の音で目を覚ました。昨日担任から伊達が退学した事を聞かされたからなのか高校に入学して初めて伊達と出会った時の夢を見た。
「学校………行きたくないな……」
伊達の急な退学、担任に理由を聞いても一身上の都合としか教えて貰えなかった。一昨日伊達と別れ際妙な胸騒ぎがした、伊達が遠くへ行ってしまい二度と会えなくなるようなそんな予感が……
「また会えるって言ってたじゃん………」
片桐がそうポツリと呟いたとき片桐の両頬を冷たい雫が流た。
「あれ?」
片桐は両手で雫を拭うがそれはどんどん目から溢れて来た。
「おかしいな、何なのよこれ……」
確かにクラスメイトが退学するのはいい気はしない、だが涙を流すほどではないはずだ。しかし片桐の瞳からは止めどなく涙が溢れてくる。今日から学校へ行っても伊達誠はいない、そう思うと涙が止まらない。
「あぁ……」
そして片桐は気づく
「わたし、想っていた以上に誠の事が好きだったんだ………」
失って初めて自身が想っていた以上に伊達誠に対する想いが大きかった事に。そして気づいたとしてももう手遅れであるということにも。