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零の大臣

第1章 零の帰還

西暦2065年 アメリカで初めて超能力を持った子供が産まれる。

西暦2066年 日本で初めての超能力を持った子供が産まれる。

西暦2067年 超能力を持った子供達が世界中で次々と産まれる。

西暦2087年 超能力の研究が進み日常生活に浸透する様になる。

西暦2097年 日本の内閣総理大臣に『緋山 勝源(31)』が就任、最年少総理大臣となる。

緋山勝源は就任後すぐに改革を実施、日本を完全なる実力主義の国とし力の無いものを切り捨てていった。

西暦2098年 緋山勝源主導の政府のやり方に異議を唱える反政府軍が活動を開始、日本は政府と反政府軍の二つに分離される事となった。

西暦2118年 政府軍と反政府軍の激突は激しさを増していた。そんな中とある戦場で信じられない出来事が起こった場所は静岡県。
政府軍1000人と反政府軍200人、圧倒的有利な立場にあった政府軍は反政府軍を圧倒していた。
政府軍は戦車や戦闘機、銃そして超能力者を使って反政府軍を追い詰めていた。その時、政府軍の前に一人の少女が立ちはだかった。
17、18才くらいの子だろうか可憐な容姿に腰まで伸びた美しい赤髪の女の子。
そして次の瞬間1000人いた政府軍は壊滅していたのだった。

この出来事をきっかけに戦局は動き出した。
これまで政府軍優勢であった戦局は彼女の登場で反政府軍に傾いていった。

北海道札幌市
首相官邸

「でわ、報告を頼む」
時代の流れと共に日本の首都も東京都から北海道へと変わっていき首相官邸も今は北海道札幌市に存在する。その首相官邸で内閣総理大臣の緋山勝源は戦況報告を聞いていた。

「はっ、戦況は依然として反政府軍優勢で推移しております。静岡での戦いを皮切りに愛知、岐阜、三重での戦いも全て敗北……撤退しております。」

「ふむ、東海地方での戦いは完敗か……確か三重での戦いには天霧君も出ていたと聞いているが?」

「それについては私からお話しします総理」
ここで話に入って来たのは『片倉 冴』黒い女性スーツに黒髪ポニーテールの美女。
彼女は政府軍最高戦力と言われる十三人の大臣の一人、第一位大臣である。


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