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ヌードモデル、人間ドックに行く

第3章 小児科は脱ぎますか?


すがすがしい気分のうちにセックスが始まる、と思った。

だって、私は床に立たされ、あっさり全裸にされたのだから。

ヌードモデルでいる昼間の時間は、芸術のための美しい形を追求されるが、

こんなに深い夜の時間は、恋人を愉しませ、自分も愉しむための、あられもない形がふさわしい。

彼もよくリクエストするけど、無我夢中の私はそれ以上に過激なポーズをとるらしい。
開きすぎた足を戻されたり、突き上げたお尻の角度を修正されたりとか、かえって恥ずかしいことをされたりする。

しかし、

──まだセックスはしないよ。お医者さんごっことして小児科の診療みたいに、お尻に注射したいんだ──

お尻に注射!? 変態!

それでも、極細の縫い針(ガスコンロの火であぶって消毒したって)を見せながら、彼が懇願するのを聞いて、

今日だけで二度としない。声をあげたらすぐ止める──という条件で、私はベッドにうつ伏せになった。

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