ありすちゃんのえっちな受難
第1章 進級
「嘉山さんとはまた違うけど、俺も友達いないのは同じだよ」
「でも3年生の方にいるでしょ?」
「…いや、実は入院してる時に日常生活には支障ないけど流石に部活復帰は難しいって言われて…ほら、うちの高校バスケ部練習ハードだからさ。それで自暴自棄になってた時があってお見舞い来てくれたクラスメート達の事完全にシャットダウンして以来誰とも連絡取ってないんだ」
「あ…そうだったんだ…」
「だから俺達友達にならない?」
「でも…私嫌われてるから…海地君も変な目で見られちゃうかも…」
「別にいいよ、そういうの気にしないし」
「……あの…私、海地君と友達になりたいっ」
「あぁ、よろしく」
海地君と友達になれた…。
ずっと気が重かった高校生活だったけど、海地君が友達になってくれただけで何かが変わりそうな気がした。
「帰ろうか」
「うんっ」
「家って中学の時から変わってない?」
「変わってないよー」
「そしたら今中学の時まで住んでた家住んでるから家の方角同じだな、痴漢対策で朝も一緒に行かない?」
「いいの…?海地君が一緒に電車乗ってくれたら心強いけど…」
「友達なんだから遠慮しなくていいよ」
車両を変えても乗る電車変えても痴漢に遭う事多いから男の人が一緒にいてくれるのはすごく嬉しかった。