ありすちゃんのえっちな受難
第3章 雷の夜
「……ン」
目が覚めるとカーテンの隙間から朝日が射し込んでいる。
朝…?
昨日…どうしたんだっけ…?
思い出す前に目の前に海地君の顔があって、海地君が私をしっかりと抱き寄せて眠っていて昨晩の事を一気に思い出した。
私…自分で最後までしたいって言ったくせに途中で寝ちゃったなんて……
大好きな人とエッチしてる最中に寝ちゃうなんて最悪だよ……
海地君の寝顔を改めて見ると寝顔も格好良くて、好きな気持ちが溢れて来る。
一日でこんなに好きになるなんて…そういえば花ちゃんもお兄ちゃんの事知り合ってから一日で好きになったって話してたけど、一日で好きになっちゃう事あるんだ。
私は好きでも海地君からしたら迷惑なだけだよね…昨日あんなに巻き込んじゃって…海地君優しいから助けてくれたけど。
海地君の寝顔を見てると胸がキュッとなって私は思わず海地君の頬にキスをしてしまった。
「ん……あれ?目覚まし前に起きちゃった?」
「わ…ごめんなさい…起こしちゃった…」
「いや…全然構わないよ」
「あと……昨日の夜もごめんね…途中で…」
「あー…それも気にしなくていいよ……なんていうか…俺達雰囲気に流され過ぎたよな…」
「ふ…ぇ…雰囲気…?」
そっか…私は海地君の事一日で大好きになっちゃったけど、海地君はそういうわけじゃないに決まってるのに…
「いやっ!雰囲気じゃなくて…えーっと…もし嫌じゃなかったらまた次の機会にやり直して良い?」
「良いのぉ?」
「それ俺のセリフ…俺が嘉山さんの初めてを経験させて貰う側だからね?」
「私がお願いしたんだよ?」
すると海地君は私の頭を撫でた。