ありすちゃんのえっちな受難
第3章 雷の夜
「えーっと…きっと小さい頃から言われてると思うからわかると思うんだけど、嘉山さんはめちゃくちゃ可愛いくて男ならみんな嘉山さんの事抱きたいくらい魅力的だから…俺からしたらそんなお願いは最高のご褒美だよ」
そう言うと嘉山さんは顔を真っ赤にさせて綺麗なブルーの瞳を潤ませた。
もうそれだけで俺の胸の奥がギュッと締め付けられる。
嘉山さんの全てが可愛過ぎて一生一緒にいたい…このまま告白してしまおうか…好きって言いたい…
「えっ…あぅ……えっと…私ハーフだし…小さい頃からみんな外見は褒めてくれるけど……でも……男の人はみんなえっちな目で見てくるから……ちゃんと私の事外見だけじゃなくて好きになってくれる人いないもん…そんな私とのそういう事なんてご褒美じゃないもん…」
そう言って嘉山さんの瞳から涙が零れる。
危なく告白しそうだった…。
嘉山さんとちゃんと接したのは昨日が初めてなのに今告白なんかしたら身体目的だと思われるところだった。
昨日の事に加えて中学の入学式の時の事もあるから信頼してくれてるだけで、こんな想いが加速してるの俺だけに決まってるのに舞い上がり過ぎだよな。
俺は嘉山さんの涙を指で拭った。